公認会計士くろいの会計ブログ

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監査法人の面接ってどんなこと聞かれるの?

みなさん、こんにちは。

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⬇️今回お答えするご質問はこちら

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目次

 

1.監査法人の面接の難易度

 

まず前提として私は現在監査法人に所属していないし、監査法人の面接受けたのは10年前とかなので、最新の監査法人の面接事情はわかってないことにご留意ください。

 

以下、当時の私の経験から述べます。

 

監査法人の面接は、一般的な企業に比べて難易度は低いと思ってください。

 

面接官のメインは、普段監査業務を行っている会計士たちで人事のプロのような人たちじゃないので、何を聞いたら良いのか向こうもわかっていません。

 

逆に向こうも緊張していたりします(笑)

 

なので、質問は面接対策本に載っているようなことを聞かれることがほとんどです。

 

ちなみに私は2011年頃の就職氷河期時代に就活をしていていろんな法人を何10社周りましたが中小監査法人1社のみ内定という戦績です。

 

特段面接が上手いわけでもありませんが、めちゃくちゃ就活が厳しい時代にどういうことを聞かれたのか、というお話はできます。

 

2.面接で聞かれたこと

 

監査法人は何社か周りましたが10年前くらいなので何を聞かれたのか思い出してみると

 

・「自己紹介をしてください」

・「なぜその大学を選んだんですか?」

・「なぜその高校を選んだんですか?」

・「なぜ会計士を目指そうと思ったんですか?」

・「会計士受験以外で頑張ったことはなんですか?」

・「どんな困難に出会って、どのように対処してきましたか?」

・「会計士の受験で工夫したことはなんですか?」

・「得意な科目はなんですか?」

・「なぜ弊法人に応募したのですか?」

・「うちの志望順位は何位ですか?」

・「なぜ大手じゃなく中小に応募したのですか?」(その逆もアリ)

・「監査法人に入って何をしたいですか?」

・「将来のキャリアプランはどうお考えですか?」

・「最近の気になるニュースはなんですか?」

・「趣味はなんですか?」

・「質問があればどうぞ」

 

このように割と月並みなことしか聞かれなかったように思います。

 

そのため、上記の質問や面接対策本などを参考にして、想定問答集みたいなものを自分なりに作っておけば、割と攻略できます。

 

そして面接を受けながらウケが良くなった部分などをアップデートしていけば良いと思います。

 

3.面接への対策

 

月並みなことしか聞かれないといっても、会計士試験を受かったばかりで新社会人となる人たちにとってみれば、「監査法人に入って何したい?」とか「弊法人を選んだ理由は?」とか「将来のキャリアプランは?」っていう質問は難しいだろうなーと今振り返ってみれば思います。

 

だって、働いたこともないし、監査論は学んだけど実際にどうやってやるのかもわかってない人たちに「監査法人に入って何がしたい?」とか「弊法人を応募した理由は?」とか聞かれても「わかんねーよ」ってなると思いますし、当時の私も「わかんねーよ」と思ってました。

 

シンプルに面接の対策は何かを一言で言うと「嘘をつかない」ことです。

 

話を盛ったり背伸びした発言をするのはいいんですが、本当の話の1.2倍〜1.5倍までにしておきましょう。

 

2倍以上嘘を言ったり、わかってもいないことを背伸びして知ったふうなことをいうと必ずボロが出ます。

 

それ以上突っ込まれると矛盾が生じたり、何も言えなくなるからです。

 

話の矛盾をついたり、嘘を見抜くのは会計士は普段の業務で長けていますし、そういうのが好きな人種ですからすぐにバレます。

 

わからなかったりすれば正直に「わからないのですが、」と申し添えて発言しましょう。

 

監査法人に入って何がしたい?」に対して、具体的にキャリアプランがある人はそれを話せばいいですが、ない人は「監査論しか学んでおらず、会計士の働き方がどのようなものが分かりませんが、まずは会計士の独占業務である監査をしたいと思っています。理由は〜」みたいな感じで謙虚に言う方が謙虚で良いです。

 

「なぜ弊法人に応募したのですか?」の質問も同様です。

 

正直いうと、特に大手監査法人で監査に違いはないですし、向こうもそれをわかって言ってるので結構意地悪な質問です。

 

何も知らないのに「監査って〜〜〜だと思うんで、御法人も〜〜〜っていうふうに変えて行ったらいいと思うんですよ。だから〜〜〜したいと思って応募しました〜〜〜」とか、なんか嫌な感じです(笑)

 

集団面接でそういう人いましたが端から見てもなんか嫌な感じでした(笑)その人が面接通ったかどうかは知りませんが。

 

ちなみに、あえて監査法人の違いをいうと、クライアントでしょう。

 

このクライアント好きだから応募したみたいなことも考えられますが、「そのクライアントを担当できなかったらどうしますか?」と必ず聞かれますので、そこの用意もしておきましょう(笑)

 

集団面接で多かったのは「知り合いが御法人に勤めてまして、そのような人になりたいと思ったから〜〜〜」とかが異様に多かったですね(笑)

もし知り合いがいれば、一番無難な回答かもしれません。

 

4.面接以外で考慮されること

会計士試験の点数が採用に響くかと言えば、そんなことはありません。

何も聞かれなかったと覚えています。

 

もちろんトップクラスの順位であれば評価されるかもですが、そうでもなければ何も影響しないと思われます。

 

TOEICの点数は高ければ高いほど良いです。英語ができると新卒カードと同等以上の強みになります。面接でも「英語はできますか?」と問われたこともあります。

 

 

その他にも会計士の資格以外で使えそうなもの、例えば不動産鑑定士、年金数理計算やプログラミングスキルなどがあれば食いついてくれます。

 

5.まとめ

監査法人の面接は月並みなことしか聞かれませんので事前に準備はしやすいですが、会計士たちは嘘や矛盾を見抜くプロですので、かしこぶった発言やわかってない発言はすぐに見抜かれますので注意しましょう。

 

彼らが「こいつを後輩にしたい」「こいつは役に立ちそうだ」と思ってくれることが重要なので、あくまで謙虚に臨むことが重要だと思います。嘘つく奴や理屈っぽい奴、かしこぶった奴を後輩にしたいと思いません。

 

論文式試験が終わった後から合格発表までの間は数ヶ月ありますから、試験が終わって休みたい気持ちもあるでしょうが、その期間は面接の想定問答集を作りながら、自分が何をしたいのか将来どうなりたいのかなどを改めて見つめ直す良い期間だと思うので、是非考えてみていただければなと思います。

 

 

公認会計士YouTuberくろいより