公認会計士くろいの会計ブログ

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監査法人やコンサルタントの繁忙期と働き方について

みなさん、こんにちは。

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公認会計士YouTuberくろいです。

 

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目次

 

1.監査法人で監査業務に従事した場合の繁忙期

 

監査法人季節労働者と言ってもいいでしょう。

 

年に4回、会社の決算(四半期決算)の監査(レビュー)の時期になると忙しくなります。

 

ほとんどの会社は3月決算ですが、3月決算会社だと6月・9月・12月・3月と四半期の決算が行われます。

 

なので、監査法人の繁忙期は、この決算月の翌月〜翌々月上旬にかけて訪れます。

 

第一四半期(6月):7月〜8月上旬

第二四半期(9月):10月〜11月上旬

第三四半期(12月):1月〜2月上旬

年度末決算(3月):4月〜6月(年度末は有報もあるため6月まで忙しい)

 

こんな感じで繁忙期がきます。

割と年の大半が忙しいという感じですね(笑)

GWはちょうど繁忙期なので休日出勤になることが多いです。

 

特に年度末決算の監査は4月〜6月まで続き、やっと終わったと思ったら第一四半期の決算がやってきて7月〜8月上旬は忙しくなるというように一年の上半期はあっという間に過ぎてしまいます。

 

閑散期は

・8月中旬〜9月のお盆の時期

・年末

 

この辺りに長期休みをとって旅行なんか行く人が多いですね

 

ちなみに、上記は監査法人の繁忙期閑散期を述べましたが、上場企業の経理マンも概ねこのようなスケジュールですね(現職は経理マンです)。

 

2.不運な人

上記では3月決算の会社を例に挙げましたが、世の中3月決算以外の会社も存在します。

12月決算の会社や8月決算の会社などです。

 

監査法人で監査業務に従事するといろいろな会社を担当することになりますが、その会社の決算月によっては一年中忙しいというような最悪の事態もあります(笑)

 

例えば最悪の組み合わせは3月決算と8月決算の組み合わせですね。

 

8月決算の繁忙期は

・第一四半期(11月):12月〜1月上旬

・第二四半期(2月):3月〜4月上旬

・第三四半期(5月):6月〜7月上旬

・年度末(8月):9月〜11月

 

3月決算と8月決算の会社を担当させられると一年中忙しいことになります。

 

不運にもこのような方もいらっしゃるようですが、あまりに不公平だと思うので、そういう方は上司に相談することが必要ですね。

 

3.働き方について

昔はめちゃくちゃ働くことが多かったです。

 

繁忙期は深夜まで働いたり、ある時は徹夜したり、土日の休みもなかったりしました。

 

私は最初入ったのが中小監査法人で、当時は働き方改革などはなかったので、めちゃくちゃ働いていました。

 

今でも覚えていますが、36連勤という記録を持っており、休みなく36日連続で働いた時は相当キツかったですね💦

 

また、人が足りてないので、始発で大阪のクライアントに出張して、夜東京に帰ってきて東京のクライアントの仕事をするというようなダブルヘッダーの仕事もありました😭

 

今は働き方改革がどんどん進みそんなことにはなっていないようです。

 

大手監査法人だと夜の22時以降はパソコンが起動しないような設定になっていたり、かなり徹底されているようです。

 

また、繁忙期以外は休みを取ることが義務付けられていたりと割とホワイトな働き方をされているようです。

 

4.コンサルタントの繁忙期は?

 

監査法人は決算という目安があるため、繁忙期が設定しやすかったですが、

 

コンサルタントになるとそういった目安がありません。

 

仕事を受注し、プロジェクトが多いほど忙しくなり、景気が悪く仕事がないと暇になるという感じです。

 

コンサルタントは割と忙しく年がら年中忙しいイメージです。

 

急な仕事が来たり突発的な案件があるため、気付いたら有給を全く使っていないこともあります。

 

私も昔コンサルタントだったため、年中忙しかった印象です。

 

油断すると働き詰めになるので、どこかプロジェクトなどがひと段落した瞬間に、気づいた時に休みを取らないと一年中働くことになるので、働き方が難しかったりします。

 

上述の通り今は働き方改革で、休みやすくはなっているのでしょうが、繁忙期というものがなく年中忙しいということにはご注意ください。

 

5.終わりに

 

働き方改革が行われ、世の中は本当に変わったと思います。良い意味で。

 

昔は働き放題で誰も何も文句も言わずそれが当たり前でしたが、ようやくそのような環境が見直されワークライフバランスの取れた生活を送ることができています。

 

この影響で残業代が減って、年収が下がった人がいて、残業代を稼ぐために残業する人が何人かいるようですが、そのような人はどんどんと駆逐されていく良い時代だと思います。

 

短い時間で効率的に働き、時間給で働くのではなく成果を残して報酬をもらい、余剰の時間を自己研鑽や副業に充てることで自分をいくらでも成長させることができるという本当に素晴らしい世の中になってきていると思います。

 

しかし、自由な時間ができたからといって何もしないのとどんどんと古い時代に取り残されていってしまいます。

 

自発的に自分で考えて自己研鑽などの行動をしていく必要があります。

 

繁忙期以外は余剰の時間がたっぷりとあるはずなので、なりたい自分を目指すための時間として有効に活用できればなと思っております。

 

 

公認会計士YouTuberくろいより