公認会計士くろいの会計ブログ

当ブログでは「会計士受験生や大学受験生の悩み解決」「質問箱に対する回答」「難しい会計論点を解説」を中心に記事を書きます。

会計士受験生が簿記1級を取得するメリット

みなさん、こんにちは。

公認会計士YouTuberくろいです。

 

⬇️今回お答えするご質問はこちら

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目次

 

1.結論

 

質問の内容にお答えするなら、ハッキリ言って余裕です。

 

簿記、会計の最高峰の資格が「公認会計士」なので、逆に簿記2級や1級に受からないと公認会計士試験の合格が危ぶまれます。

 

予備校に通いながらある程度実力がついたなと思ったら試しに受けてみるとよいと思います。

 

短答式試験の範囲が終われば、網羅できていると思いますので、受けてみてはいかがでしょうか。

 

 

2.実力試し&人生のリスクヘッジ 

会計士試験は2年以上にも及ぶ長い道のりの試験です。

 

その中で簿記の資格を取ることは、自分が今どのくらいの実力なんだろうと測るにはもってこいですし、モチベーションや自己肯定感を高めることができます。

 

そして何より、人生のリスクヘッジにもなります。

 

残念ながら公認会計士試験はみんなが合格できる試験ではありません。

そんな中、少なからず試験から撤退される方もいらっしゃるのは事実です。

 

長い間会計士試験に費やしてきて、撤退した後は自分の手元に何も残っていません、となると残りの人生で苦労する可能性も出てきます。

 

いくら会計士の勉強してました!と就活で言ったとしても、実力があることを証明することにはなりません。むしろ、なぜ合格できなかったのかを問い詰められます。

 

私はもし会計士試験に合格できなかった場合に備えて、その時の「お土産」として簿記1級を取得しました。

 

3.簿記1級の難易度

そんなことを言っておきながら、私は簿記1級に合格するのにめちゃくちゃ苦労しました。

 

少なくとも3回くらいは落ちた覚えがあります。

 

結局合格できたのは公認会計士試験に合格した年でした。

 

つまり、めちゃくちゃ難しいということです。

 

公認会計士試験に合格するくらいの実力じゃないと簿記1級は取得できません。

 

ただ運の要素も少なからずあって、簿記1級の試験範囲は広いです。

 

連結会計からキャッシュ・フロー計算書にまで及びます。

 

キャッシュ・フロー計算書は苦手な方が多い論点なので、これが出た回の合格率はグッと下がります。

 

なので、落ちたからと言って、それは受けた回が難しかった回だったり、苦手な論点が登場した回だったりと運にも左右される試験ですので、何回か受けることをオススメします。

 

会計士受験生の方々は簿記1級用の勉強というものはやらなくても、普段の専門学校のカリキュラムをこなしていれば簿記1級の試験範囲を網羅できるので、それ専用の勉強する必要はありません。

 

簿記1級の場合は、1回くらいは過去問を解いてみて雰囲気を掴んだ方がいいかもですが。

 

4.終わりに

 

会計士試験を受けられる方は簿記1級の試験は受けておいた方がいいかなと私は思います。

 

受験料のお金はかかってしまいますが、実力試しにはなりますし、何より人生のリスクヘッジをするためにも資格を取得しておいた方がいいと私は思ってます。

 

簿記1級合格すればめちゃくちゃ自信つくと思いますし。

 

簿記1級以外にも全経上級や税理士試験の簿記論など履歴書に書けるような試験はたくさんあります。

 

全部受けろとは言いませんが、このうちどれか1個でも持っておけば、会計士の資格がなかったとしてもある程度会計を知っていますという証明になります。

 

自信をつけるため、そして万が一に備えてこう言った資格試験にチャレンジすることを私はお勧めします。

 

 

公認会計士YouTuberくろいより